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エアコン設置場所には決まりがある!取り付け位置の条件とベストな設置場所3選

2023年06月22日

「エアコンの設置場所には条件があるの?」
「効率良く運転できる場所を教えてほしい!」
そう悩んでいる方も多いでしょう。

そこで今回はエアコン取り付け位置の条件とベストな設置場所について解説します。
エアコン工事を進める方は本記事をぜひ参考にしてください。

エアコン設置場所には決まりがある!取り付け位置の条件とベストな設置場所3選

エアコン設置場所の条件(室内機)

まずは室内機における設置場所の条件を解説します。
ルールに従って正しい位置に取り付けていきましょう。

壁や天井から5cm以上離す

エアコンを設置する際は、壁や天井から5cm以上離す必要があります。
なぜなら一定のすき間がなければ、エアコンの機能が正しく発揮できなくなるからです。
エアコンは室内機上部から空気を吸い込み、冷やしたり暖めたりしてから放出しています。
天井にピッタリくっつけてしまうと、その機能が果たせません。

加えてエアコンと壁との間に空間がなければ、故障した際に修理ができない可能性も。
現在は高さがスリムなタイプもあり、部屋を有効に使いたい方はチェックしてみましょう。

火災報知器から1.5m以上離す

エアコン設置時には火災報知器の位置も確認しなくてはいけません。
火災報知器から1.5m以上離すルールがあり、エアコンと一定の距離を空ける必要があります。

両者の距離が近すぎてしまうと、万が一火災が起きた際に火災報知器周辺の煙が散ってしまうからです。
そうなると火災報知器は正しく反応しなくなり、火災を検知しない場合もあります。

配管穴よりも高く設置する

エアコンは暖かい空気を取り込み、空気を冷やして放出すると結露が発生します。
そこで発生した排水を、室内から室外につながる排水管に沿って流していくのです。

しかし、室内機が配管よりも低い位置にあると、排水が逆流してしまうもの。
故障や水漏れを引き起こす原因となります。
設置時には配管穴の位置を確認し、配管穴よりも高く設置しましょう。

エアコン設置場所の条件(室外機)

続いては室外機における設置場所の条件を解説します。
室内機と同様に設置ルールがあるため、あわせて確認していきましょう。

決められたスペースを確保する

室外機設置の際は周辺にスペースを確保する必要があります。
いざ故障した場合に、作業員が対応する空間をつくるためです。

具体的には背面5cm以上、前面20cm以上、横(ホース設置側)30cm以上、横(その反対側側)10cm以上のスペースが不可欠。
室外機は振動するため、上に物を置いてはいけません。(落下の危険性あり)

安定した場所に設置する

室外機は地盤がゆるい場所での設置は禁止とされています。
なぜなら室外機が倒れたり傾いたりすると、本来の機能が発揮しなくなるからです。
最悪の場合は故障の原因となるのも事実。

万が一土や芝生の上にしか置けない環境の場合は、架台や台座を設置して安定させましょう。
ブロックの上に置いて安定させるのも、1つの方法です。

直射日光が当たらない場所に置く

日当たりが良い場所に室外機を設置するケースはよくありますが、実はおすすめできません。
室外機が温まると正常に機能しなくなり、冷暖能力がいちじるしく下がります。
結果的に電気代が通常よりもかかってしまうのです。

近くにすだれを立てかけたり、植木を置いたりすると日影がつくれます。
とくに日差しが強い夏は入念に対策していきましょう。

エアコンのベストな設置場所3選

それでは最後にエアコンのベストな設置場所について解説します。
より快適に過ごすためにも、ポイントを押さえていきましょう。

部屋の短辺側に設置する

長方形の部屋であると、短辺側と長辺側が存在します。
短辺側は部屋の短い部分であり、短辺に合わせると風は部屋全体に行き渡りやすいです。
反対に長辺に設置すると、風は部屋の隅に留まりやすく効果が薄くなります。

室内・外機の距離を短くする

室内機と室外機の距離はなるべく近付けるのがポイントです。
エアコンは室内機から取り込んだ空気を、室外機で冷たく(暖かく)して室内機から送り出します。
距離が短ければ外気温の変化を受けにくく、効率的に運転できるのです。

室内機の下はスペースを作る

空気の性質上、暖かい空気は部屋の上へ、冷たい空気は部屋の下に滞留しやすいです。
そこで冬の寒い日は風向きを下に向け、部屋全体に行き渡らせます。
ところが室内機の下に物があると、いくら風向きが下でも障害物に跳ね返って上にいってしまうのです。
暖房をつける際は室内機の下にスペースをつくりましょう。

まとめ

エアコンはどこに設置しても同じと思っている方も多いはずです。
しかし決められたルールが存在し、効率的に運転可能な設置場所もあります。
取り付け位置のポイントを押さえ、暑い夏場や寒い冬場を快適に過ごしていきましょう。