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空調機とエアコンの違いを徹底比較!機能の有無や見分け方も紹介
2023年11月27日
「空調機とエアコンの違いってどこにあるの?」
購入を検討する際に、両者の違いについて知りたいと考える方へ。
エアコンと空調機は、どちらも室内の温度を調整してくれる優れものです。
多くの家庭に一台はある設備ですが、詳細については疎い方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、空調機とエアコンの違いを仕組みや種類、機能性などの面から比較します。
最後まで読めば、空調機とエアコンのどちらを設置するべきか分かるので、ぜひご覧ください。
空調機とエアコンの違い|基本編
空調機とエアコンは、どちらも空調設備に分類されます。
空調機の場合は、一つの熱源で多くの空調を使えます。
一方のエアコンは、室外機と室内機をセットで使う個別空調である点が特徴です。
違いをこれから詳しく解説していきます。
1.空調設備としての共通点と相違点
エアコンと空調機は、どちらも室内の温度を調整する設備である点は変わりません。
両者ともに、温かい空気や冷たい空気を室内に充満させ、部屋の温度を変えてくれます。
空調機とエアコンの違いは、役目ではなく構造や機能などに見られます。
空調機は基本的に多機能ですが熱源機を必要とし、エアコンは単一で稼働しますが、機能が少ないところが相違点です。
2.空調機の仕組みと特徴
空調機は、大規模な施設やビルなどで多く採用されています。
最上階にある熱源機が、各フロアにある空調設備に冷水や温水を提供して使用できる仕組みです。
そのため、外に室外機は置かれていません。
室外機が置かれていない場合、その建物の空調は空調機でまかなわれている可能性が高いといえるでしょう。
3.エアコンの仕組みと特徴
エアコンは室外機と室内機をセットで利用して、室内温度を調整します。
そのため、空調機のような大きな熱源を必要としません。
各家庭に室外機があれば、その建物はエアコンタイプの空調だといえます。
エアコンは各部屋に一つずつ設置される商品であり、熱源を共有するケースは稀です。
例外的にビル用のマルチエアコンは、室外機1台で複数のエアコンを稼働できます。
しかし、ビル全体の空調はエアコンでまかなえません。
空調機とエアコンの違い|種類編
空調機とエアコンの違いを、設備の種類面を切り口に比較します。
設備をどのように見分けるのかを解説するので、ぜひご覧ください。
1.空調機は基本的に1種類のみ
空調機の多くは、以下のパーツで構成されます。
・空気を吸い込む吸込口
・ダクトパイプ(還り・往き・外気がある)
・室内に空調を届ける吹出口
・施設内部の空調機本体
・建物に一つ設置される熱源機
基本的に構造はみな同じであり、個別の交換は不可能です。
2.エアコンには3種類がある
エアコンは多くの家庭で1台は設置され、個別で交換可能です。
エアコンには主に3つ種類があります。
・室外機と室内機をつないだシンプルなルームエアコン
・業務用設備によく使われる室内機が天井埋め込み型のパッケージエアコン
・ビルで使用される複数台のエアコンをつないだビルマルチエアコン
ルームタイプとパッケージタイプは各家庭に室外機があります。
しかし、ビルマルチタイプのものは例外的に、屋上などに巨大な室外機が設置される点が特徴です。
3.空調機とエアコンの見分け方は?
空調機とエアコンを見極めるポイントは以下の2つです。
・外に個別の室外機があるか
・マンションの場合屋上に室外機または熱源機が設置されているか
外に個別室外機がある場合、その家庭の空調は間違いなくエアコンです。
屋上に熱源機があるなら、空調機を使用していると考えられます。
また、大型の室外機があるなら、ビル用のマルチエアコンであると推測できます。
空調機とエアコンの違い|機能や性質編
空調機とエアコンの違いを、機能や性質の面から解説します。
設備によっては設置できない場合もあるため、しっかり理解しておきましょう。
1.空調設備は湿度や空気清浄もでき多機能
空調設備は業務用を主として作成されています。
そのため、快適な空調維持ができる機能を多く搭載し、空気の浄化や湿度調整も可能です。
温度を下げる時には空気中の水分を排出し、温度を上げる時には空気中の水蒸気を噴出して加湿します。
よって、空調機は除湿器・加湿器と全く同じ性能を持つといえるのです。
また、空調機は、空気清浄機や換気扇と同じ役割も担えます。
空調機内部には、フィルターや送風機があり、空気中のホコリや塵を取り除けるからで
す。
周辺の二酸化炭素やウイルスの濃度を、空調機によって下げられます。
2.エアコンは基本的に室内温度の調整しかできない
エアコンは、室内の空気を取り込んで温度調整するのが主な役割です。
そのため、空気清浄や厳密な加湿・除湿はできません。
一部では、室内を除湿する機能がついているエアコンもあります。
しかし、専用機構をもつ空調機よりも高い性能は期待できません。
エアコンだけでは、室内の空気を完全に管理するのは難しいのが現状です。
窓開け換気や加湿・除湿の必要性は高いといえます。
なお、近年では除湿・加湿や空気清浄機能を搭載した、ハイクラスエアコンも販売されています。
徹底的に室内の空調管理をしたい方は、導入を検討してみましょう。
まとめ
空調機とエアコンの違いを、構造や機能などの観点から解説しました。
空調機はさまざまな機能を搭載していますが、熱源となる親機がないと使えません。
一方のエアコンは各家庭で機種を変更できますが、性能面では空調機に劣る可能性も高いです。
自宅にある空調の種類を見極め、メリット・デメリットをしっかり把握してはいかがでしょうか。