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【おすすめはどっち?】エアコンの業務用と家庭用の違いを徹底比較

2024年02月29日

エアコンの業務用と家庭用の違いは設置できる環境や電気代、工事の内容や性能などです。
近年では戸建住宅に、業務用マルチエアコンを設置する工事などもできるようになりました。

小規模な店舗には家庭用エアコンを設置するなど、業者でも一般商品を活用する方も増えています。
この記事では、エアコンの業務用と家庭用の違いを比較解説するので、現在どちらを設置しようか悩んでいる方は必見です。

【おすすめはどっち?】エアコンの業務用と家庭用の違いを徹底比較

エアコンの業務用と家庭用の違いを徹底比較

エアコンの業務用と家庭用の違いを5つの要素で比較します。
まずはじめに、以下の表をご覧ください。

家庭用 業務用
必要な電圧 100~200ボルトの単相 200ボルトの三相
電気代コスト 使う環境や電気契約料金のプランで変化する
性能や機能性 最低限の機能と性能 機能が豊富で高性能
特殊工事の必要有無 不要 必要
そのほかの要素 マルチシステムは少ない

寿命は短い

静音性やデザイン性に優れる

マルチシステムが多い

寿命は長め

静音性やデザイン性は劣る

各要素をこれから詳しく比較します。

比較要素①必要な電圧

家庭用エアコンに必要な電圧は単相電圧の100~200ボルト程度で、一般家庭でも充分補えます。
通常のコンセントとアースがあれば、問題なく使用可能です。

一方の業務用エアコンは、200ボルトかつ三相の電圧がなければ使えません。
三相電圧を使うためには、電力会社と契約をしなければならないため注意しましょう。

比較要素②電気代コスト

業務用エアコンは、家庭用エアコンより電気代が高いと思われがちです。
しかし、実際のところ業務用エアコンは非常に能力が高いため、使用環境や時間によっては家庭用エアコンよりも電気代が安くなる可能性も十分あります。

同一電圧スペックのエアコンなら業務用エアコンの方が部屋を一気に空調でき、コストが安いこともあるでしょう。
なお料金については、使う環境や電気契約料金のプランなどでも変わります。
そのため、どちらが高い・安いかは一概に言えないのが現状です。

メーカーの公式サイトなどを参考にしてかかる電気料金が安いものをチョイスしましょう。

比較要素③性能や機能性

業務用エアコンは圧倒的に家庭用エアコンよりも、能力や性能が高いです。
広い場所やドアの開閉が激しい場所でも、しっかりと部屋を温めたり冷やしたりしてくれます。
除湿機能なども高性能なものが付いており、モデルによっては換気性能が搭載されているのもメリットです。

家庭用エアコンは締め切った小さな部屋で活用されるのを想定しているため、冷暖房能力や機能は少なめです。
しかし、導入コストは安く最低限の性能は備えています。
冷房や暖房を一般家庭で使うだけなら、家庭用エアコンでも十分対応可能です。

比較要素④特殊工事の必要有無

業務用エアコンは、以下のような専門的な作業をしないと設置できません。

・室内機の設置工事
・配管の洗浄
・フロンガスの回収
・管工事

特に管工事は、空調設備業と呼ばれる会社に依頼をする必要があります。
この工事は一般的なエアコンのように、家電量販店で依頼ができないため注意が必要です。

比較要素⑤そのほかの要素

業務用エアコンは、1つの室外機で複数の室内機を管理するマルチエアコンシステムが多いです。
同時運転や個別運転など、マルチ空調システムの種類もたくさんあります。

一方の家庭用は。多くの場合1つの室内機に1つの室外機を接続するものが主流です。
エアコンを2台以上設置するなら、個別に工事をする必要があります。

業務用エアコンは耐久性が高く、10~15年活用できます。
家庭用エアコンは5~10年前後で取り換えの時期が来るため、寿命はやや短いといえるでしょう。

なお、デザイン性や静音性は家庭用エアコンの方が優れています。
業務用はエアコンのサイズが大きくデザインも無骨なため、おしゃれな部屋には不向きです。

エアコンの業務用と家庭用の違い|おすすめなのはどっち?

エアコンの業務用・家庭用がおすすめの方を、それぞれ紹介します。
家庭用と業務用どちらのエアコンを購入しようか迷っている方はぜひご覧ください。

家庭用がおすすめな方の特徴

業務用ではなく、家庭用エアコンがおすすめの方の特徴は以下の通りです。

・一般住宅のような限られた範囲内でエアコンを使用する
・熱負荷の少ない環境や温帯の地域に住んでいる
・初期費用を抑えたいと思っている
・静音性やデザイン性の高いエアコンが欲しい

一般的な戸建て住宅ならば、家庭用エアコンで性能は充分といえます。
デザイン性が高いおしゃれなエアコンもあるため、インテリアを阻害する可能性もありません。

静音性にも優れており価格も安いため、住むのが目的の物件には家庭用エアコンの取り付けを検討しましょう。

業務用がおすすめな方の特徴

一方、家庭用より業務用がおすすめの方の特徴は、以下の通りです。

・広い空間や人の出入りが多い場所でエアコンを使用する
・熱源の多い環境や高温多湿の地域に住んでいる
・電気代を節約したい
・複数の室内機を1つの室外機で制御したい
・耐久性や保証の充実したエアコンが欲しい

入り口の開閉が多い店舗やエアコンをたくさん配置している物件には、業務用エアコンが向いています。
暑い地域に住んでおりパワーがあるエアコンが必要な場合にも、業務用エアコンを選択してください。
しっかりと住宅を冷やしてくれるため、節電効果が期待できます。

業務用エアコンは一般家庭でも活用できる

家庭用エアコンと業務用エアコンは、電力や性能、住宅の用途などで分類分けされているだけにすぎません。

一般的に業務用はマンションなどに導入され、家庭用エアコンは戸建住宅に使われています。
しかし、近年では業務用エアコンの1種であるマルチエアコンを家庭内に導入するケースも増えました。
業務用だからといって、店舗や賃貸マンションだけに採用されるわけではないといえるでしょう。

戸建て新築やリノベーションの際に設置スペースを考慮すれば、一般家庭でも業務用エアコンを活用可能です。

まとめ

家庭用エアコンと業務用エアコンの違いは、必要な電力や性能、寿命やデザイン性など多岐にわたります。
しかし、一般家庭には必ず家庭用を、業務用物件には業務用を設置しなければならないわけではありません。

必要に応じてぴったりのエアコンを選択し、室温の快適化や節電をはかりましょう。